【書評】夢幻花 東野圭吾 エピソードを複雑に積み重ねて最後に結実させる読み応えのあるミステリ

Pocket

こんには、みどり屋です。

実は小説を読むのが好きなのですが、ブログを始めてからはあまり読んでいないので、紹介記事も初めてですが、今後はミステリー、SF、ドキュメンタリーなどを中心にレビューをしてゆきます。

今回はミステリー小説「夢幻花」をご紹介します。

最近紙の本を読む機会がガックリと減っているのですが、この本は本屋に行って山積みになっているからという事で手に取りました。柴田錬三郎賞受賞という帯がついています。

あらすじ

引退して花の栽培を唯一の趣味にしていた老人が殺害された。
孫の秋山梨乃は現場から黄色いアサガオが無くなっている事に気がつく。

それを警察が重要視しないため梨乃は黄色いアサガオの写真を老人のブログにアップする。
ブログをみて訪ねて来た男は「あの花には関わらないほうがいい。」と言い残して去る。 

その男の残した名刺の住所を尋ねると男の弟、大学院生の蒲生蒼太と出会う。
二人は意気投合し事件の真相を追う。

一方、老人殺害事件の捜査本部に所属する所轄の刑事、早瀬は捜査本部の方針が誤っていると考え、消えた黄色いアサガオの行方を一人で追う。その早瀬の元に蒼太の兄、蒲生要介が現れる。

蒲生家に隠された秘密、梨乃の従兄弟の自殺、あらゆる出来事が事件の最終章に向かって集約されてゆく。
著者いわく「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない

禁断の花をめぐる衝撃のミステリ

登場人物

秋山梨乃  オリンピックを目指していた水泳選手、現在は水泳をやめている。

蒲生蒼太  原子力工学を専攻する大学院生

蒲生要介  警察庁に勤務する官僚

秋山周治  花を愛する老人、梨乃の祖父、元花の研究員

蒲生志摩子  要介、蒼太の母

鳥井尚人  梨乃の従兄弟

大杉雅哉  尚人のバンド仲間

早瀬亮介  所轄署の刑事

まとめ

ランク  ★★★ 星3つ 最高です!

久々に文庫本読みました。紙の本もたまにはいいですね。

東野圭吾さんの作品初めて読みますが、緻密な構成には感動します。

ほとんど主要な登場人物は全て黄色いアサガオの謎に繋がっているわけで、それが最後にまとめて解明されるという見事な作品です。

皆さんも読んでみてください。

 ではまた(^^)

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です