【書評】嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎 古賀史健

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「他者の期待を満たすために生きてはいけない」「130万部突破」など帯に気になる文言が書かれていました。手にとり少し読み始めると、そのままレジに直行しました。

本日はポイントとなる部分をお伝えしますので、人間関係で悩んでいる方は、一度購読されることをお勧めします。

あなたの不幸はあなた自身が選んだもの

理由は人それぞれですが、不幸というのは自分自身が不幸であることを「善」と考えて不幸であることを選択した結果です。

なぜ不幸が「善」なのでしょうか?

人は10歳前後に自分というものが 決まりますが、アドラー心理学ではこれは、その人が選択した結果だと考えます。だとすると、その選択をやり直すことで自分自身を変えることが出来るはずです。

 あなたの人生は「いま、ここ」で決まる

自分自身を変えたいとします。いつか、そうしようと思っているだけでは、自分自身は永久に変わりません。いつか、そうしようという可能性の中に生きているうちは変わることなど出来ないのです。

作家になりたいという人がいたとします。時間がないからと言っているのは本当でしょうか?実は「やればできる」という可能性を残しておきたいだけではないでしょうか。

こういう人はあと5年か10年するうちに「もう若くないから」とか「家庭があるから」とかいう理由に変わるだけです。

本当に作家になると賞に応募しても落選するかもしれません。人の評価にさらされるようになります。作家として成長するには落選しても前に進むべきなのですが、それが出来ないのです。

人生はシンプルです。作家になりたいなら今すぐに作品を書き始めればいいのです。

なぜ自分の事が嫌いなのか

自分にはいろいろ短所があって好きには慣れません。
しかしアドラー心理学的には、人は「自分を好きにならないで置こう」と決心しているので自分が嫌いなのです。

なぜそんな決心をするのか、それは他者から嫌われ対人関係の中で傷つくことを過剰に恐れているからなのです。 しかし対人関係の中で傷つかないことなどありえません。大なり小なり傷つくものだし、あなたも誰かを傷つけているはずです。

それは誰の課題なのか

対人関係のトラブルの多くは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることで起こります。

 「勉強する」という課題があったとき、これは子供の課題です。なぜなら勉強しない場合に不利益を被るのは子供だからです。そこに親が入って自分の見栄や支配欲を満たすために勉強させようとすると親子関係が悪化します。

ある国には「馬を水辺に連れてゆく事はできるが、水を飲ませることはできない」ということわざがあります。自分を変えられるのは自分しかいないのです。

対人関係の悩みを一気に解決する方法

例えばあなたが就職を決めた時に両親に反対されたとします。
この悩みを解決するには課題が2つあることを認識して、それぞれ誰の課題かを明らかにすることです。

あなたの課題は自分の信じる最善の道を選ぶことです。これができているかどうかを考えれば良いのです。

一方、その道(就職先)をどう思うかは両親の課題です。これはあなたには、どうにも出来ません。

別の例えですと、例えば話が全く通じない上司がいるとします。この人は理不尽な理由によって事あるごとに怒鳴りつけてくる。しかし、その上司に認めてもらうことが最優先の「仕事」なのでしょうか?
こちらからすり寄る必要などないのです。

自分をどう思うかは、その上司の課題でありあなたの課題ではないでのす。

自由とは他者から嫌われることである

自由とは会社や学校、家庭から開放されることではありません。
そこから開放されても、他者の評価を気にしているうちは自由にはなれないのです。

他者から嫌われることを恐れず、評価されないというコストを支払わない限り自分の生き方を貫くことは出来ません。 

まとめ

人生はシンプルであるという著者の言葉は、目の前の悩みで一杯の自分にとって一筋の光になりました。

ぜひご一読ください。

ではまた(^^) 

 

 

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