こんにちは、みどり屋(@midoriya_eiji)です。
スマートフォンのケースに使われることも多いアルミニウムは、製造される過程でCO2を放出します。地球環境には優しくない材料と言えます。
Apple社はCO2を排出しないアルミニウムの製造方法の開発に対して資金を投資すると発表をしました。アップル、酸素を放出するクリーンなアルミニウム生産開発を支援という記事です。
CEOティム・クック氏のコメントです。
Appleは、地球にとって良い技術、今後何世代にもわたって地球を保護するのに役立つ技術を前進させることに取り組んでいる。私たちは、この野心的な新プロジェクトの一翼を担うことに誇りを持っており、将来的に温室効果ガスの直接排出を伴わない製法で作られたアルミニウムを私たちの製品の製造に使うことができるようになることを期待している
投資はアルミニウムメーカーのアルコア社、リオ・ティント・アルミニウム社、カナダ政府、ケベック州政府とパートナーシップを組み、合同で1億4400万ドルという規模です。
製造工程は炭素を使用しない
一般的なアルミニウムの製造方法はアルミナ(酸化アルミニウム)に強い電流を流して酸素を分離しますが、その際に伝導材料として炭素を使用します。この炭素がCO2となって大気中に放出される事が環境負荷となっています。
新しい方法は炭素の代わりとなる伝導材料を開発することで、CO2でなく直接、酸素を放出させることに成功しました。
アルコア社は、この新製造方法でのアルミニウムの大量生産を2024年から行う計画で、Appleも技術支援の提供を続けるという事です。
太陽光発電の支援を行っているAppleですが、アルミニウムという新たな切り口から地球環境の改善に貢献しようとしています。本当にすごい企業ですね。Apple社はスマホメーカーとしては圧倒的に大きな利益を得ていますが、こんな形で社会に還元するとは驚きです。
ではまた(^^)